自粛中の我が家
男三人、兄弟喧嘩は誰が悪い?
緊急事態宣言中、我が家では庭にテントを張り、布団とテーブルを持ち込んでDVDを見たり、ご飯を食べたりしながら過ごしました。時間はあるので料理や色んなお菓子も片っ端から作ってみました。品薄な強力粉を見つけた時にはパンや餃子、ピザを作り、その他にもクッキー、クレープ、スイートポテト、おだんご、チョコムース、ゼリー‥普段は一緒に遊ぶ時間も少なかったのですがパズルや積木、塗り絵やカードゲームもたっぷりできました。
そんな中、三人男兄弟を見ていて感じた事は喧嘩やフラストレーションの爆発の原因は誰が悪い事をしたとか、間違った、ということばかりでは無いのだなと感じました。原因はむしろ彼らの性格も年齢も違うため、当然ながらそれぞれの主張が変わってくる処にあります。
例えばクッキーをみんなで作って食べていた時、次男が長男にたたかれて泣いてしまいました。
「ママー!長男がたたいたー!いたいー!」
なんでたたくのよ!となり易いところですが、一歩堪えて理由を聞くと、
長男:「先に次男が三男をたたいて泣かしてたから俺がやり返した。」
私:「何で次男が三男をたたいてたか分かる?」
長男:「知らない、見てない。」
うーん‥私も全く見てませんでした。とりあえず、たたかれて号泣中の次男をなだめてから三男をたたいた理由を聞いて見ました。
次男:「おれが作ったパンダ勝手に食べたんだもん!」
あー最後に余った生地を細かーく丸めて作ってたあのパンダのクッキーか!それは一人最後まで作っていた大作パンダのことでした。そりゃ次男が怒るのも無理ありません。そこで三男に何で食べたのか聞いてみました。
三男:「可愛かったんだもん。食べたかったんだもん。」
それだけです。笑
2才はそんなもんですよね。わーあ!おいしそーう!って食べちゃいますよね。
次男:「あれはおれが作ったの!おれが食べようと思ってた!」
三男:「次男くんがつくったの?すごーい!」
「ごめんね、次男くん。」とあっさり謝る三男。早々クッキー作りから脱線した三男は見ておらず知らなかったのです。
三男を守りたかった長男。力作を奪われて怒った次男。可愛いクッキーを食べたかった三男。
別に誰も間違ってはいません。落ち着いてお互いに話を聞くと次第に気持ちの噴火が収まります。
三男に褒められて、謝ってもらえた次男は気分が戻り「これとこれなら食べていーよ!」と星形とハート型のクッキーを三男にあげていました。
こんな繰り返しでこの自粛期間はお互いが更に相手を知る機会になり、喧嘩の原因を落ち着いて探り出せた私は絡まった紐の解き方が少し上手になった気がします。