それぞれの一年

近くの公園で花見ランチ

  寒さも和らぎ、だんだんと葉が増え花が増え、季節の訪れを自然から感じることができる時季であると共に、別れと出会いの季節でもあります。

  新しい季節の中、いつも通り過ごしている子どもたちを見ていると、どろん子での時間を安心して過ごせているなぁと感じます。

 

  昨年は季節外れの雪が降りましたね。部屋の中から様子を見ていた子どもたちですが、「もう我慢できない!」と言うが早いか外へ飛び出していきました。

  冷たいけど、ふわふわで、すぐに溶けてしまう“不思議な何か”を握ったり丸めたり、バケツに詰めてみたり‥じっくり味わっていました。

  室内で過ごす赤ちゃんの元へ「持ってきたよー!」と握りしめた雪を届けてくれたお兄ちゃん。運ぶ途中で溶けてしまっていました。

  すると次は両手いっぱいの雪を持ってやってきて「今度は大丈夫だった!」と嬉しそうに見せてくれました。お兄ちゃんの大きな気持ちのお陰で、室内でも季節外れのプレゼントを楽しむ事ができました。


 

  近くの公園に桜が咲き始めた頃、子どもたちはどんどん増えていくピンク色にわくわくしていました。「お花見したいねぇ。」の4才児の一言でその日のランチは公園でお花見をする事に。たまたまメニューがカレーだったので、炊飯器ごと、鍋ごとみんなで公園へ運びました。

  シートの上でみんなで食べたカレーは格別で本当にみんな良く食べました。

ひとりの気持ちが大人も動かし子どもへまた伝わっていく。子どもたちのパワーを感じた日でした。


 

  園庭の横にはどろん子の畑が広がっています。近所の方に教えてもらいながら、種や苗を植えました。ちっちゃな粒々がまさか野菜になるなんて想像もつかないというように不思議そうに眺めて一つ一つ土へ落とす0才児。期待と希望を込めて一生懸命土を掘る4歳児。

  「えー!じゃがいもを埋めたらもっと増えるのー?」「すごいねえ!」と驚きの顔でスタッフを見る目は真剣で輝いていました。中には、「おいも食べたいー!」と種芋を欲しがる可愛らしい姿も。大人はどんな作物も、丁寧に育てられて私たちの食卓へ上がる事を当たり前に知っていますが、それを教えられたり聞くだけでなく自身で見て、体験して獲得する事でより自然により深く子どもたちの中へ根付いていくのではないかなと感じました。

  これから野菜が育つ様子や収穫も楽しみですが、それと共に子どもたちのどんな“育つ”様子が見られるかとても楽しみになる種まきでした。

春の雪
花見ランチ用の炊飯器を運ぶ子ども
みんなで食べるカレーはおいしい