それぞれの一年
夏
毎日外遊びを楽しむ子どもたちですが、2019年も猛暑が続きましたね。小さな体には強すぎる日差しです。
暑い日は歩いて近くの森まで活動を広げます。木々と生い茂る葉、小川の冷たい水の天然クーラーは心地よい有り難い空間です。
川で葉を流しレースをしたり、魚を見つけて捕まえたり、枝で秘密基地を作ったり。火をおこしてマシュマロを焼いたりもしました。
出発前、4才5才児たちは自分の荷物を自分のリュックに詰めます。今日の目的に合わせて、自分の経験から学んだ事を生かして、パンパンになるまで詰めていく姿は頼もしいです。
水で遊びたいからとロッカーの着替えを全て入れたり、替えの靴も入れたり。魚を捕るための網や紙コップ。今日は1才児・2才児の子もいるからとお尻拭きまでぎゅうぎゅうに押し込んでいる4才児もいました。
人の為の荷物も“自分の準備”に入っているなんて素敵です。
テラスに用意したプールではそれぞれの遊び方で楽しんでいました。じゃぶん!と全身浸かって、「あ〜きもちいい〜!」と堪能する子。縁(ふち)から手を伸ばしパシャパシャと水を触って冷たさを手から感じている子。「やらなーい」と最初はドキドキ恐る恐る見ていたのにみんなの楽しくはしゃぐ姿を見て自ら一枚一枚服を脱ぎ始める子。大きなプールよりも1人座れる大きさのタライがお気に入りで満足そうに水を張ったタライに座る子。
プールがある期間は短いですが、とことん遊び尽くしていました。
畑には今年もたくさんの作物が実りました。芽が出て、葉が増え、成長を毎日見てきた子どもたちは喜んで収穫してくれました。収穫した側から洗いに行ってかぶりついたり、おやつに庭でみんなで焼いて頂いたりしましたが「もっと食べたい!」とピーマンやナスを奪い合う姿も。「野菜食べないんです」という保護者の方へ是非見ていただきたかった光景でした。
時には一日でも水やりを忘れた日には元気のないトマトやキュウリを見て、慌てて水を撒く姿もありました。育てる楽しさ、難しさ、収穫できる喜び、ひとつの野菜からたくさんの事を学べているなあと感じます。来年はこれを植えよう!来年はこうしよう!とすでに先も見ている子どもたちは流石です。
皆それぞれの伝えるべき物語を持っています。私もこれまでにさまざまな出来事を乗り越えてきました。すべてが手探りの状態から始まり、試行錯誤しながら経験とスキルを積み、ここまで信頼と実績を積み重ねることができました。これからも向上心を忘れずに、新しいチャレンジから多くのことを学んで参ります。