それぞれの一年

  朝晩がぐっと冷え込み、吐く息は白く、つんとした冷たい風が冬の訪れを感じさせる季節になると子どもはどのようにして大好きな外遊びをするのでしょうか。

  沢山着ないと寒いかな、もう少し気温が上がった時間帯の方が暖かいかな、とスタッフは心配してしまいますがそんなスタッフの気持ちはつゆ知らず、子どもは朝から元気に走り回り、大声で笑い、上着の中はポッカポカです。

  一緒になって夢中で遊んでいる私達も上着を脱ぐ事もあるくらい“遊ぶ”って暖まる事だったと再認識させられます。

  外で遊びたいから上着を着る、靴下を履いて靴を履く。目的の為の準備を子どももきちんと考えて行動しています。今までの経験が彼らの中にしっかりと積み重なっているんだなと感じました。

  また、子どもたちを見ていると、寒さをしのぐのは室内でぬくぬく過ごすだけじゃないんだなと気付かされます。


 

  どろん子の暖炉に火が灯ると暖かい空気と暖かいひかりに誘われるのか自然と集まる子ども。暖炉の側に椅子をいくつか並べて「一緒にティータイムしようよ!」とお誘いがかかることも。

  おせんべいを食べながら、絵本を読んだり子ども同士でおしゃべりしたり、心まで暖めてくれるどろん子の暖炉は暖房器具というより、みんなの仲間のようです。毎日、薪をくべる様子を見ているので「薪足りなかったかなあ‥」というスタッフの呟きを聞いて「待ってて!」と園庭に積んである薪を取りに行ってくれる頼もしい姿も見られました。可愛らしかったのは、太い薪を運ぶ5才児の後ろをついて行った1才児の手にも手の平サイズの薪が握りしめられていた姿でした。

  子どもは大人をよく見ているなぁと日々感じていますが、自分より大きい子の様々な姿もまた同じように良く見ているんですね。

年下の子も年上の子も互いに影響を与えられる関係って貴重なものだと思います。

 

  毎日子どもがどろん子で過ごしている時間、お家の方はお仕事や様々な用事をこなしている事でしょう。その一日の終わりにお迎えに来てくれる訳ですがそのお迎えの時間がお家の方にとってもホッと出来るような時間になれば嬉しいなとスタッフは考えています。

一日の様子はもちろんですが、他愛もない雑談や、しばらく親子で遊んで過ごしたり一緒におやつを食べたり、時には育児の悩みを一緒に考えたり、と夕方はスタッフ、子どもたち、お家の方たちがみんなで過ごす時間も多いです。

  その光景を見ているとまるで“大家族”のような、表現しきれませんが、みんなが心地よい時間を過ごしている事がとても嬉しく感じ心がとても暖かくなります。

 

  冬は寒い、だけでは決してないんだなと感じる事ができた冬でした。